「こども基本法案」骨子まとまる 児童虐待調査行う第三者機関設置は盛り込まれず
自民党が子どもの権利を守るための理念などを定めた、「こども基本法案」の骨子をまとめました。焦点となっていた、児童虐待の調査などを行う第三者機関の設置は盛り込まれませんでした。
骨子は国連の「子どもの権利条約」の理念に基づいてまとめられました。全てのこどもについて、「個人として尊重されその基本的人権が保障されるとともに、差別的取り扱いを受けないこと」や「意見を表明する機会が確保されること」が必要だとしています。
一方で児童虐待を調査したり国に勧告する権限を持つ第三者機関については、党内に「運用に当たって悪用される恐れがある」といった反対意見が根強くあることから設置は見送られました。
自民党は今後、公明党とも調整を進め今の国会に法案を提出する考えです。