党員投票も含めた総裁選“実施”求める声も
自民党は3日午後、選挙管理委員会を開き、党の総裁選挙の日程について検討を開始します。内閣支持率が低下する中、党内からは党員投票も含めた選挙を実施するよう求める声が上がっています。
内閣支持率の低下と新型コロナウイルスの感染拡大で、菅総理大臣の総裁再選に向けた戦略には狂いが生じ始めています。
菅総理は、これまで、衆議院の解散・総選挙を行い、勝利をした上で総裁選を無投票で再選するとの戦略を描いてきました。しかし、先月の東京都議選の結果などを踏まえ、自民党青年局は2日、総裁選を党員投票も行う形で任期満了を迎える来月中に行うべきだと、近く執行部に申し入れることを決めました。
青年局のメンバーの1人は、「支持率の下落が続く菅総理が、総裁選を先送りして衆院選に臨むのはおかしい」と語っています。
菅総理はすでに総裁選への出馬の意向を示していますが、党内では具体的な対抗馬の名前も飛び交っていて、総理周辺も「総裁選は無投票にはならないかもしれない」と警戒感を強めています。