「ラムダ株」五輪終了後に公表 野党が追及
18日、国会の閉会中審査で野党は、ペルーなど南米で感染が拡大している変異株「ラムダ株」について追及しました。
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増え続ける感染者。18日、国会の閉会中審査では…
立憲民主党・吉田統彦議員
「なぜこの事実が速やかに公表されなかったのか」
野党が追及したのは、ペルーなど南米で感染が拡大している変異株「ラムダ株」について。
日本では、7月20日にペルーから羽田空港に到着したオリンピック関係者から初めて確認されましたが、厚生労働省がこの事実を公にしたのは、8月に入ってから。
オリンピック終了後の公表となった理由について、西村経済再生相は…
西村経済再生相
「厚労省ではですね、国立感染研がVOC(懸念される変異株)に位置づけたものを公表しているということでありまして、ラムダ株については現時点では感染研はVOC(懸念される変異株)ともVOI(注目すべき変異株)とも位置づけていないため、この検出例については厚労省では公表を行っていなかったと」
国立感染症研究所がラムダ株を「注目すべき変異株」や「懸念される変異株」に分類していないため、公表しなかったと説明しました。
立憲民主党・吉田統彦議員
「大臣はラムダ株は安全だから公表しなかったんだよって今言ったんですよ。それで責任持ってくださいね、大臣。もう答え結構です」
西村経済再生相
「一点だけ申し上げれば、ラムダ株についてはですね、これ知見の蓄積がないということで、感染研において引き続き検討が進められているということで聞いております」
変異株の情報公開をめぐり、加藤官房長官は「国民の不安解消につながるような形で公表されるようにしていきたい」と述べ、厚労省が検討中だとしています。