武田総務相“消防でも搬送先探す”働きかけ
千葉県で新型コロナウイルスに感染した妊婦が入院先がみつからないまま自宅で早産となり新生児が死亡した問題を受け、武田総務相は、消防でも搬送先を探せるよう働きかけていく方針を明らかにしました。
武田総務相「今回は、救うべき幼い命が救えなかった事案であり、非常に重く受け止めております」
武田総務相は、厚生労働省が進めている新型コロナに感染した妊産婦の受け入れ医療機関の確保について、総務省でも都道府県知事や副知事に直接、働きかける方針を示しました。
また、緊急搬送を担当する消防でも都道府県などからベッドの空き具合を毎日確認し、保健所と並行して妊産婦の搬送先を探せるよう、23日通知を出すことを明らかにしました。
新型コロナ患者の搬送先の選定は、保健所の業務と位置付けられているため、消防指令センターや救急隊員は保健所の判断を待つのが一般的な手順になっています。総務省消防庁の幹部は「この通知により消防の側も自分たちの業務として搬送先探しに安心してかかわれるようになる」と話しています。