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“医療用酸素”搬送先見つからぬ患者増え…

2021年8月19日 21:07
“医療用酸素”搬送先見つからぬ患者増え…

デルタ株による感染の急拡大が止まりません。東京では19日、過去2番目となる5534人の感染が確認されましたが、全国の1日の感染者数も過去最多を更新しています。

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埼玉県朝霞市の工場の中にびっしりと並べられた黒いボンベ。そこには「医療用酸素」の文字がありました。病院や消防などに“医療用酸素”を製造・販売する会社では、感染拡大に伴い、製造量は今年の4月頃と比べて2割ほど増えているといいます。

酸素ボンベは通常、会社が届けていますが…

千代田・メディカルガスセンター専務取締役 板井成美さん
「すぐ病院に受け入れてもらえないので、それで待ってられないということで、(消防が)空容器を持ってきて(酸素を)詰めて帰るというかたち」

すぐに搬送先が見つからないコロナ患者が増えたため、医療現場では投与する酸素が足らず、最近はほぼ毎日、消防車などが直接取りに来る事態となっていました。

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こうした中、爆発的な感染拡大が続く東京。19日、過去2番目の多さとなる5534人の感染が確認されました。重症者は18日から1人減って274人となりましたが、増加傾向が続いています。