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自衛隊輸送機 邦人1人を乗せパキスタンへ

2021年8月27日 22:15

アフガニスタンに残る日本人らの退避のために派遣していた自衛隊の輸送機が、日本人1人を乗せてパキスタンへ向かいました。一方、自衛隊員らはパキスタンのイスラマバードまで撤退させる方針です。

政府は、自衛隊の輸送機をアフガニスタンの首都カブールに派遣し、現地に残る数人の日本人や日本大使館などに勤めるアフガニスタン人とその家族およそ500人を退避させる計画を進めていました。

政府関係者によりますと27日、退避を希望している日本人1人がカブール空港に到着し、自衛隊の輸送機でパキスタンへ向かいました。

一方、26日、空港周辺で爆発が起きるなど治安状況が悪化し、多くの退避希望者は空港まで移動させることができない状態が続いています。さらに、28日以降はアメリカ軍の撤退作業も始まり、空港周辺の安全確保がさらに難しくなります。

こうしたことから、複数の政府関係者によりますと、政府は、自衛隊員や外務省の職員を、カブール空港からパキスタンのイスラマバードまで撤退させた上で、退避に向けた努力を続ける方針です。

日本人1人を除く退避希望者は、引き続きアフガニスタンに残される形となります。