自民党の総裁選挙をめぐって、河野ワクチン担当大臣が１０日、記者会見を開き、立候補を表明することが分かりました。

立候補表明は、岸田前政調会長、高市前総務大臣に続き３人目で、総裁選は混戦模様となってきました。

河野大臣は９日も、派閥のトップ麻生副総理大臣とこの１週間で４回目となる会談を行いました。麻生副総理は派閥を河野氏の支持でまとめることに慎重な姿勢ですが、９日の派閥の会合では「１週間前に会った河野と、この前会った河野では変わってきている」と発言したことから、ある麻生派の議員は、「河野氏の支持に傾いているのではないか」と指摘しました。

９日は、最大派閥の細田派など、各派閥の会合が開かれましたが、総裁選の構図が固まっていないことから様子見ムードとなりました。また、竹下派の茂木外務大臣は、総裁選に立候補しないことを表明しました。

立憲民主党・福山幹事長
「総裁選挙にかまけて政治空白を作って、漫然と緊急事態宣言を延長するのが政府の仕事なんでしょうか」

福山幹事長は「総裁選より大切なのは国民の命であり、コロナ対策だ」などと厳しく批判しました。