「クアッド」首脳会合出席へ 菅首相が出発
菅総理大臣は、日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み、「クアッド」の初の対面形式の首脳会合に出席するためアメリカ・ワシントンに向けて出発しました。
菅総理「4か国の間で今ワクチンとか、新しい技術とか、さらには、気候変動だとか、こうした重要な課題について、それぞれ会合をしですね、自由で開かれたインド太平洋、その具体化の道を探っていく」
首脳会合では、ワクチンなどの新型コロナウイルス対策、気候変動、先端技術などの分野で協力を確認し、共同文書を発表する方向で調整しています。クアッドの首脳会合は、対面形式での開催は今回が初めてとなります。
政府関係者によりますと、海洋進出を強める中国を念頭にこの4か国の連携の重要性を首脳レベルで確認し、首脳会合の定例化を目指したいということです。
一方、菅総理にとっては退任直前のアメリカ訪問となり、野党側からは「卒業旅行だ」との批判も出ています。
菅総理は、アメリカ、オーストラリア、インドとの個別の首脳会談も予定していて、官房長官時代から親交のあるケネディ元駐日アメリカ大使との会合も調整しています。