対中連携は…まもなく『クアッド』首脳会合
日本・アメリカ・オーストラリア・インドの4か国『クアッド』による首脳会合が、まもなく行われます。最大の注目点は、『中国とどう向き合うか』です。会合が行われるワシントンから森美華記者が中継で伝えます。
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菅総理大臣は、この後に行われるクアッド首脳会合を前に、オーストラリアのモリソン首相と朝食をとりながら1時間を超えて会談しました。
会談の中で、両首脳は中国を念頭に経済的威圧や、東シナ海や南シナ海における力による一方的な現状変更の試みへの強い反対の意を改めて共有しました。
中国が海洋進出を強める中、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた連携を改めて確認した形です。
退任目前の菅総理ですが、今回、バイデン大統領からの「アメリカに来てほしい」という強い要望にこたえる形で、訪米しました。
バイデン政権は、アフガニスタンからの撤退時の混乱などで、外交的に失敗したとの評価も広がっています。今回、菅総理らとクアッド首脳会合を行うことで「対中シフト」に大きくかじを切り、そのイメージを払拭(ふっしょく)したい狙いもあるものとみられます。
また、調整は難航していますが、バイデン大統領は、10月末のG20サミットでの開催を想定している習近平国家主席との初の米中首脳会談を前に、4か国の連携を確認する必要があり、このタイミングでの菅総理の訪米につながりました。