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海自哨戒ヘリ事故“見張り不十分” 調査結果を発表

2024年7月9日 12:13
海自哨戒ヘリ事故“見張り不十分” 調査結果を発表

海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が訓練中に衝突し墜落した事故の原因について、海上自衛隊は、見張りが不十分だったことや機体同士の高度差を管理できていなかったこととする調査結果を発表しました。

調査結果によりますと、衝突した2機は、それぞれ別の指揮官の指揮のもと、訓練に参加していましたが、双方の指揮官の情報共有が不十分で、安全な高度差を保つための明確な指示がなかったということです。

ヘリ同士は、夜間でも近づけば目視は可能ですが、衝突した2機は衝突するまで互いを避けようとする様子が確認できず、見張りが不十分だったということです。

再発防止策として、見張りの徹底や、複数のヘリが訓練に参加するときは、訓練全体を統括する最も上位の指揮官が高度差の管理に責任を持つことなどをあげました。

海上自衛隊は、事故後、複数のヘリによる訓練を見合わせていましたが、調査結果と再発防止策を発表したことを受け、再開する方針です。

木原防衛大臣は、会見で、「この先1人の犠牲者も出さない覚悟で事故の再発防止に全力をあげる」と述べました。