防衛白書 「反撃能力」を保有する方針など明記 中国への警戒感も強める
浜田防衛相は28日朝の閣議で、ことしの防衛白書を報告しました。新たに、安保関連3文書に関する章を設けて「反撃能力」を保有する方針などを明記したほか、中国への警戒感を強めています。
ことしの白書では、昨年末に閣議決定された「国家安全保障戦略」など、安保関連3文書に関する章が新たに設けられました。
その中で「まず優先されるべきは、積極的な外交の展開」としたうえで、「裏付けとなる防衛力が必要」だとして、相手のミサイル発射基地などを攻撃する「反撃能力」を保有する方針を明記しました、
また、中国の軍事的動向について、「深刻な懸念事項であり、これまでにない最大の戦略的挑戦」だとして警戒感を強めています。
さらに中国と台湾の軍事バランスが「中国に有利な方向に急速に傾斜する形で変化」していると指摘しました。
このほか、ハラスメントに関する章を初めて設けて防止対策などについて記載したほか、中途採用の強化など人材確保のための取り組みも盛り込まれました。