野党“足並みそろわず” 立憲民主党「物価高への無策ぶりを看過できない」内閣不信任案を提出も
立憲民主党は、岸田内閣に対する不信任決議案を提出しました。また、「1票の格差」の是正案に否定的な発言を繰り返している衆議院の細田議長に対しても、不信任案を提出しました。しかし、2つの不信任案をめぐり、野党の足並みはそろっていません。
■内閣不信任案 野党“足並みそろわず” 与党は否決へ
立憲民主党は8日夕方、岸田内閣について、「物価高への無策ぶりを看過できない」として、統一会派を組む社民党と内閣不信任決議案を提出しました。
また、衆議院の細田議長についても、「1票の格差」の是正案に否定的な発言を繰り返している事について、「民主主義の根幹を揺るがせる言動を繰り返している」などとして、不信任案を提出しました。
2つの不信任案について、共産党は賛成する意向ですが、国民民主党の党幹部は反対する意向を示しています。また、日本維新の会は内閣不信任案には反対し、細田議長の不信任案については採決時に退席をする方針を固めました。
2つの不信任案は、いずれも9日の本会議で与党側の反対多数で否決される見通しです。
■形だけ? 野党の議員からも「会期末の風物詩」
有働由美子キャスター
「内閣不信任案、野党はみんな賛成ではないんですね?」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「そうなんですね。全く迫力がないですよね。内閣不信任案というのは、もし可決されたら、10日以内に衆議院を解散するか、内閣総辞職しなくてはいけないんです。つまり、野党としても本来、選挙で自分のクビと刺し違えることになっても、内閣の退陣を迫るというものなのに、足並みもそろわないということでは、覚悟が感じられません」
「野党の議員からも『ある種、茶番』、『会期末の風物詩』、『党首討論を求めるべきだった』といった声が聞かれますし、与党は与党で、ただ淡々と否決する構えです」
有働キャスター
「形だけって言うのが、一番刺さらないことなんですけどね」
(6月8日放送『news zero』より)