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立憲・泉代表に密着、課題は“知名度の低さ” 党内、身内から厳しい声…あさって通常国会スタート“代表の存在感”示せるか

2023年1月21日 17:43
立憲・泉代表に密着、課題は“知名度の低さ” 党内、身内から厳しい声…あさって通常国会スタート“代表の存在感”示せるか

23日から通常国会がスタートします。激しい論戦が予想される中、岸田首相と対峙(じ)する野党のリーダーに密着。そこで浮き彫りになった課題とは――。

    ◇

早朝5時すぎの京都市内。ゴミ出しをしていたのは…立憲民主党の泉健太代表です。自宅に戻ると、おもむろに始めたのは素振り。

23日に始まる通常国会を前に――。

立憲民主党・泉代表「ヒットどころか、ホームランを狙っていきたい」

――岸田首相に向かって?

泉代表「むこうから変なボールが投げ込んでこられてますんで。打ち返さないと」

岸田首相が打ち出した“防衛増税”。その撤回を強く迫り、存在感を示したい泉代表。

1月9日、京都・長岡京市で泉代表は新成人に向かって「おめでとう!」と声をかけていました。

――(挨拶した方を)誰か、ご存じでしたか?

新成人 「全然知らないです」「知らないです、わからないです」

代表就任から丸一年がたちましたが、今直面する課題は…“知名度の低さ”です。

地元有権者「押しが足らんかな」「やっぱり、ちょっとメディアにも出てやられた方が」

厳しい声は、身内からも聞こえてきました。

長男「(立憲は)党の顔がいないのが現状かなと思います」

――党の顔は…?

長男「でもやっぱり存在感がないかなあって」

子供たちからも「存在感のなさ」を指摘されます。

二女「しょうもないことしか、言わへんもんな」

泉代表「ノリ、もっとよくしましょうよ」

二女「しょうもないもん、だって」

長男「おもしろくないです、オヤジギャグばっかで」

泉代表「あえて、あえて。あえてですよ、あえて」

厳しい追及に防戦一方の泉代表。

    ◇

代表就任後、初めて臨んだ去年の参院選では議席を減らし、去年の臨時国会でも目立ったのは仲間の議員ばかり。今月には、自民党にくら替えする議員まで出てしまいました。

党内からは…。

立憲民主党・大西健介議員「泉さんの良さが、国民どころか党内にも伝わってない。時には感情をむき出しにして怒ってもいい。そういう熱さを、やっぱり時には示してほしい」

立憲民主党・後藤祐一衆院議員「泉さんの本音のとこ、ドーンともっと出してよというのが、党の支えてる側からすると、もっとやってほしい。突き抜けていくためには、自分をボーンと出していくといい」

代表としての「存在感」を示してほしい。同じ願いは、家族からも聞こえてきます。

二女「もっと頑張らへんと!」

泉代表は、ペットのうさぎに「今年こそは」と飛躍を誓います。

泉代表「頑張ろな!ことしはおまえの年やな」

課題山積の中のぞむ、勝負の通常国会。

泉代表「岸田政権、国会での議論なしに、防衛費のことも決めたし、反撃能力のことも決めた。どんどん我々がチェックをしていかなければいけない。(野党の)存在意義が上がってくると思いますよ」

23日から始まる通常国会で、防衛増税などの議論を深め、存在感を発揮することができるのか。正念場を迎えます。