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【解説】来年度予算成立…「あっという間だった」自民党国対幹部が本音

2023年3月28日 16:06
【解説】来年度予算成立…「あっという間だった」自民党国対幹部が本音
参議院本会議

来年度予算は28日、参議院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立しました。審議を振り返り、自民党国対幹部からは「あっという間だった」と与党ペースで進んだとの声が出ている一方、重要課題の議論は深まらなかったという指摘も出ています。

■来年度予算成立…自民国対幹部「あっという間に終わった」

過去最大の114兆円を超える来年度予算は参議院本会議で採決され、与党などの賛成多数で可決、成立しました。予算審議を振り返り自民党の国対幹部は「あっという間に終わった」と与党ペースで進んだと総括しています。

当初、野党側は「まずは高市大臣を辞職に追い込む」と意気込み、その後、岸田政権を追及するシナリオを描いていました。自民党幹部からも「高市さんはもうもたない、辞めざるを得ない」との弱気の声が出ていました。しかし、結局、逃げ切られる形となり立憲民主党のベテラン議員は「この予算委員会、岸田総理は相当楽だったろう」と話しています。

■防衛増税・少子化対策…重要課題は議論深まらず

与党ペースの議論で進んだ国会には、課題も残りました。

ある野党議員は「高市さんの問題に時間がとられ議論が深まらなかった」自民党ベテラン議員も「野党側の追及をうまくかわしたという面もあるが、議論すべき問題はしっかりやるべきだった」と指摘しています。

重要課題の「防衛力強化に伴う増税」や「少子化対策」などの議論が深まることはありませんでした。国会は予算審議を終え、4月の統一地方選・衆参の補欠選挙に向けた選挙モードに入ります。政府与党内からは、予算成立を受けて、岸田首相が衆議院の解散・選挙に踏み切るのではとの臆測も出るなど、与野党の神経戦が続く事になります。

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