高市経済安保相追及も…来年度予算案まもなく採決 可決・成立へ
過去最大の114兆円を超える来年度予算案は現在、参議院の本会議で審議されていて、与党などの賛成多数で可決、成立する見通しです。
野党側は放送法の政治的公平性に関する行政文書に焦点を当て、本会議場でも高市経済安保相への辞職を迫りましたが、攻め手に欠いた形となりました。
立憲民主党・村田議員「自ら違法な解釈の国会答弁などを遂行した高市大臣は、それだけで辞職に値するのであり、岸田総理の責任を厳しく指摘します」
本会議は今も続いていて、来年度予算案はまもなく採決され、与党などの賛成多数で可決、成立する見通しです。
予算審議を振り返り、自民党の国対幹部は「あっという間に終わった」と与党ペースで進んだと総括しています。
参議院での審議で野党側は高市経済安保相を辞任に追い込もうとしました。これには当初、自民党幹部からも「高市さんはもうもたない、辞めざるを得ない」との弱気の声が出ていました。しかし、野党側の追及は決め手に欠け、高市経済安保相は強気の答弁で逃げ切った形です。
一方、課題も残りました。ある自民党ベテラン議員が「野党側の追及をうまくかわしたという面もあるが、議論すべき問題はしっかりやるべきだった」と指摘しているように、重要課題の防衛力強化に伴う増税や少子化対策などの議論が深まることはありませんでした。