救難信号「発信したかは確認されず」陸自ヘリ不明
陸上自衛隊は、沖縄・宮古島沖で消息を絶ったヘリコプターが「救難信号」を発信したかは、確認されていないと明らかにしました。
陸上自衛隊は、機体が強い衝撃を受けたときや海水に浸かったときに自動で発信される「救難信号」を、消息を絶ったヘリからは受信していないことを明らかにしました。救難信号を発信する間もなく墜落した可能性があります。
また、防衛省はヘリに乗っていた10人の内訳を明らかにしました。第8師団のトップ・師団長を含む司令部の幹部ら5人と、当該ヘリのパイロットら第8飛行隊の隊員4人、そして、宮古島駐屯地の警備隊の隊員1人が乗っていたということです。関係者によりますと、宮古島駐屯地の1人は警備隊の隊長だということです。
浜田防衛相は陸上で捜索にあたる部隊を「初動の20人から200人以上の規模に大幅に引き上げた」と発表しました。
一方、国会では、野党議員がこの事故を取り上げ、「中国の軍艦が直前に沖縄本島と宮古島の間を通過していることと関連性は絶対にないか」とただしました。
浜田防衛相は「今のところ私への報告には関連性の情報は入っていない。今、確たるものを話すことは差し控えたい」と述べるにとどめました。