中露海軍が日本海で機関銃を射撃 防衛省が写真を発表
防衛省は4日、ロシア海軍と中国海軍の艦艇合わせて6隻が3日、北海道の西側の公海上で機関銃を射撃したと発表しました。
防衛省によりますと、ロシア海軍のフリゲート艦3隻と中国のミサイル駆逐艦など3隻が3日午後、北海道神威岬の西およそ190キロの公海において、機関銃を射撃する様子を確認したということです。
防衛省が発表した写真には、船の周辺の海にしぶきがあがっているのが見て取れます。防衛省によりますと、これが機関銃を射撃して海に着弾した跡だということです。
ロシアが今月1日から極東地域で実施している大規模軍事演習の一環とみられます。
射撃が行われたのは日本の領海の外であり、EEZ(=排他的経済水域)の外の公海上で、ロシアは訓練を行うことを事前に通告していたということです。このため、この海域には事前に海上保安庁から航行警報が出されていました。
防衛省によりますと、日本の周辺で外国の艦艇が機関銃を射撃した様子の写真を発表したのは初めてだということです。海上自衛隊の護衛艦などが情報収集と警戒監視にあたっていて、領海侵入や日本側の被害はなかったということです。
写真:日本海で射撃するロシア海軍の艦艇
提供:統合幕僚監部