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【中継】規正法改正をめぐり自民党案が衆院で可決 岸田政権の3つのハードルとは?

2024年6月6日 18:06
【中継】規正法改正をめぐり自民党案が衆院で可決 岸田政権の3つのハードルとは?
政治資金規正法の改正をめぐり、自民党の提出した案が、6日午後、衆議院本会議で可決されました。国会記者会館から中継です。

岸田首相が今の国会で成立させると強く打ち出していた最重要法案が、ようやく衆議院を通過しました。

6日の衆議院本会議で、政治資金規正法の改正に向け、各党が提出した案が採決され、自民党の案が、公明党と野党の日本維新の会などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。

国会は、いよいよ最終盤を迎えますが、岸田政権には越えなければならないハードルが3つあります。

――3つのハードルは
(1)会期は23日まで窮屈な日程
(2)終盤に強まる野党側の攻勢
(3)日々高まる自民党内の不満
ということですが、(1)日程が窮屈とはどういうことでしょうか?

今の国会の会期末までは2週間あまり、政治資金規正法改正案は7日から参議院で審議入りしますが、岸田首相は、来週後半、イタリアで開かれるG7サミットなどに出席する予定です。

帰国後は、17日の週、1週間しか残されておらず、何か一つでも問題が発生して審議に遅れが発生すると、会期内での政治資金規正法改正案の成立が厳しくなるという綱渡りの日程を強いられることになります。

――2つ目のハードル、(2)国会の終盤に強まる野党側の攻勢ということですが?

最後の1週間には、今の国会で初めてとなる岸田首相と野党党首らが直接対決する党首討論も調整されています。

野党側は党首討論の場で、岸田首相に対して衆議院の解散を迫る構えで、立憲民主党の泉代表は周辺に、「国民に信を問えと迫りたい」と述べるなど気合十分です。

さらに野党側は党首討論の後、最終盤には内閣不信任案の提出も検討しています。

――野党側としては、解散を今、迫りたいのはどういう思惑があるのでしょうか。

野党側としては岸田首相のまま解散・総選挙を迎えたいと、岸田首相をなんとか解散に追い込みたいという狙いがあります。

――そして、3つ目のハードル、(3)日々高まる自民党内の不満とは岸田首相への不満ですよね。

そうです。6日も取材していて、近くで岸田首相を支えていた政権幹部の1人が、これまで聞いたことのない、突き放すような言葉を口にしたのです。

この人は、事態を打開する手段として取り沙汰されている衆議院の解散も幹部を交代させる人事も「どっちも無理だ」と言うのです。
もはや、打つ手がないという、そういう認識を明かしています。

ただ、自民党内では「岸田首相がこのまま終わるわけはない」と、このピンチを打開するために今の国会中に解散するのでは、と警戒する声はくすぶり続けています。

終盤国会は、緊迫した展開が続くことになります。