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岸田首相「国民に心からおわび」政倫審で野党が責任追及 再発防止へ言及は

2024年2月29日 16:11
岸田首相「国民に心からおわび」政倫審で野党が責任追及 再発防止へ言及は
自民党の派閥の政治とカネの問題をめぐり、衆議院の政治倫理審査会が開かれ、岸田首相が現職の首相として初めて出席しました。

15年ぶりの政倫審は、岸田首相による「国民に対する心からのおわび」という謝罪の言葉で幕を開けました。

岸田首相
「国民の皆様方に大きなこの疑念を招き、そして政治不信を引き起こしていることに対しまして、自民党総裁として心からおわびを申し上げます」

続いて行われた質疑では、立憲民主党の野田元首相が、裏金に関わった自民党議員全員の責任のとり方を追及しました。

立憲民主党・野田元首相
「刑事事件にもならない、責任を問われない、説明責任を果たさない、税金も払わない。処分もない。何にもないんだったら同じことがまた起こりますよ、という意味で、そろそろ党として総裁としてのリーダーシップを振るって、処分を考えるべき時期ではないですか、お考えをお聞かせください」

岸田首相
「法律上の責任以外にも、政治家として説明責任、そして政治責任、道義的な責任という言葉も先ほど使いましたが、こうした責任はあると私は思っています。説明責任の果たし方、そして、事実の状況もしっかり踏まえながら、党として処分をはじめとする政治責任についても判断を行ってまいります」

野田元首相はまた、首相在任中には個人として「政治資金パーティーを開かないと明言できるか」と迫り、岸田首相は「在任中に行うことはない」と答えました。

岸田首相は再発防止のため、会計責任者だけでなく政治家も責任を負うようにする、いわゆる「連座制」の導入や、外部からの監視を強化するために政治団体への監査の対象や範囲を拡大すること、さらに、収支報告書のオンライン提出の促進や銀行振り込みの推進などを含めた法改正について検討していく考えを示しました。

政倫審では現在、2人目となる武田元総務相の弁明が続いています。

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