安倍派“裏金疑惑”関係者が証言 「派閥事務所で…」生々しい実態【バンキシャ!】
松野官房長官や西村経済産業相、岸田政権や自民党で要職についている安倍派の幹部らは派閥から収支報告書に記載のないキックバックを受けていたとみられています。バンキシャ!は事情を知る安倍派の関係者を取材。「派閥事務所で受け取った」など、語られたのはカネの受け渡しをめぐる生々しい実態でした。(真相報道バンキシャ!)
バンキシャ!は9日、皇居前へ。皇后・雅子さまの誕生日を祝う行事に出席していたのは、松野官房長官だ。車の中で手にしていた新聞の一面には、「松野氏更迭へ」。自身の裏金疑惑について書かれていた。
自民党の最大派閥・安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題。関係者によると、安倍派幹部の松野官房長官や、現在事務総長の高木国対委員長、世耕参院幹事長側に、パーティー券の売り上げのうちノルマを超えた金額がキックバックされていたという。そのカネは収支報告書に記載がなく、直近5年間で1000万円を超えるとみられる。
さらに、西村経済産業相や萩生田政調会長、塩谷座長側も、1000万円以下のキックバックを受けた疑いがもたれ、いずれも収支報告書に記載していなかったとみられている。
岸田政権をゆるがす、安倍派の“裏金”疑惑。その実態を知る安倍派議員の関係者が、バンキシャ!の取材に応じた。
身元が特定されないことが取材に応じる条件だったため、関係者の音声は使用しないこととした。
──(バンキシャ!)現金の受け渡しはどこで?
安倍派議員の関係者
「派閥の事務所です」
「実際に私自身も行ったことがありますから。受け取りに」
キックバックを受けたのは、パーティーが終わりしばらくたってから。安倍派の事務所で渡されたと証言した。さらに、キックバックにも活用されたとみられる、ある「リスト」が存在していたという。
安倍派議員の関係者
「派閥側がリストみたいなものを作ってまとめている。要は誰がノルマを達成できているか、できていないかをチェックするためです」
安倍派はそれぞれの議員に課したノルマに対し、実際にどれほどの金額を売り上げることができたのか、リストで管理していたという。
安倍派議員の関係者
「ずっと昔から続いている話で、それを踏襲しているだけだと思います」
──清和会(安倍派)の議員は、(キックバックは)パーティー券の超過分だと自覚?
安倍派議員の関係者
「お金が返ってきているとすれば、自覚していると思います」
疑惑について、安倍派の幹部らは明確な説明を避けている。高木国対委員長は9日、地元・福井県内の支援者向けに「国政報告会」を開いた。その中では…。
高木国対委員長
「外に大勢の記者がいて、まずはおわびを申し上げなければならない」
「めげることなく頑張ってまいりたい」
その後、報道陣の前に姿を現し、「適切に対応していく。職責をしっかりと全うすることが今の私の務め」と話した。
さらに、安倍派幹部の世耕参院幹事長も9日、京都・宇治市で、「私が発言することが捜査に影響を与えてはいけない」と話し、辞任については「私自身はしっかり職責を全うしていきたい」と捜査中であることを理由に詳しく説明することはなかった。
幹部らはなぜ説明責任を果たさないのか。関係者は…。
──かん口令が敷かれている?
安倍派議員の関係者
「話すかは、それぞれの議員の判断」
「大変なことだなという認識はあるんじゃないでしょうか」
今後の展開について、安倍派議員の関係者は、「わからない。思いがけないような人の名前が色々報道されているので、全く想像がつきません」と話した。
関係者によると、収支報告書に記載のない「キックバック」の総額は数億円、少なくとも2億円を超えるとみられる。
臨時国会は13日まで。東京地検特捜部は、閉会後に議員本人への聴取に踏み切り、全容解明を進めるものとみられる。
(12月10日放送『真相報道バンキシャ!』より)
バンキシャ!は9日、皇居前へ。皇后・雅子さまの誕生日を祝う行事に出席していたのは、松野官房長官だ。車の中で手にしていた新聞の一面には、「松野氏更迭へ」。自身の裏金疑惑について書かれていた。
自民党の最大派閥・安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題。関係者によると、安倍派幹部の松野官房長官や、現在事務総長の高木国対委員長、世耕参院幹事長側に、パーティー券の売り上げのうちノルマを超えた金額がキックバックされていたという。そのカネは収支報告書に記載がなく、直近5年間で1000万円を超えるとみられる。
さらに、西村経済産業相や萩生田政調会長、塩谷座長側も、1000万円以下のキックバックを受けた疑いがもたれ、いずれも収支報告書に記載していなかったとみられている。
岸田政権をゆるがす、安倍派の“裏金”疑惑。その実態を知る安倍派議員の関係者が、バンキシャ!の取材に応じた。
身元が特定されないことが取材に応じる条件だったため、関係者の音声は使用しないこととした。
──(バンキシャ!)現金の受け渡しはどこで?
安倍派議員の関係者
「派閥の事務所です」
「実際に私自身も行ったことがありますから。受け取りに」
キックバックを受けたのは、パーティーが終わりしばらくたってから。安倍派の事務所で渡されたと証言した。さらに、キックバックにも活用されたとみられる、ある「リスト」が存在していたという。
安倍派議員の関係者
「派閥側がリストみたいなものを作ってまとめている。要は誰がノルマを達成できているか、できていないかをチェックするためです」
安倍派はそれぞれの議員に課したノルマに対し、実際にどれほどの金額を売り上げることができたのか、リストで管理していたという。
安倍派議員の関係者
「ずっと昔から続いている話で、それを踏襲しているだけだと思います」
──清和会(安倍派)の議員は、(キックバックは)パーティー券の超過分だと自覚?
安倍派議員の関係者
「お金が返ってきているとすれば、自覚していると思います」
疑惑について、安倍派の幹部らは明確な説明を避けている。高木国対委員長は9日、地元・福井県内の支援者向けに「国政報告会」を開いた。その中では…。
高木国対委員長
「外に大勢の記者がいて、まずはおわびを申し上げなければならない」
「めげることなく頑張ってまいりたい」
その後、報道陣の前に姿を現し、「適切に対応していく。職責をしっかりと全うすることが今の私の務め」と話した。
さらに、安倍派幹部の世耕参院幹事長も9日、京都・宇治市で、「私が発言することが捜査に影響を与えてはいけない」と話し、辞任については「私自身はしっかり職責を全うしていきたい」と捜査中であることを理由に詳しく説明することはなかった。
幹部らはなぜ説明責任を果たさないのか。関係者は…。
──かん口令が敷かれている?
安倍派議員の関係者
「話すかは、それぞれの議員の判断」
「大変なことだなという認識はあるんじゃないでしょうか」
今後の展開について、安倍派議員の関係者は、「わからない。思いがけないような人の名前が色々報道されているので、全く想像がつきません」と話した。
関係者によると、収支報告書に記載のない「キックバック」の総額は数億円、少なくとも2億円を超えるとみられる。
臨時国会は13日まで。東京地検特捜部は、閉会後に議員本人への聴取に踏み切り、全容解明を進めるものとみられる。
(12月10日放送『真相報道バンキシャ!』より)