シンガポールを訪問中の岸防衛相はアメリカのオースティン国防長官と韓国の李鐘燮国防相と会談し、北朝鮮のミサイルに対処するため共同訓練を再開することで一致しました。

日米韓3か国の防衛相会談は約2年半ぶりに対面形式で行われ、会談後には3か国の連携をアピールする共同声明が出されました。

声明では北朝鮮による度重なる不法な弾道ミサイル発射を強く非難しました。

また、2017年12月以降行われていなかった弾道ミサイル対処や探知・追尾のための共同訓練を再開することで一致しました。

岸防衛相「北朝鮮の状況を考えますときに、（日米韓で）共同して対処していくということ、このことの重要性が今まで以上に増してきているということは言える」

このほか、3か国は、アメリカが核兵器を含む抑止力で日本と韓国を防衛することを改めて確認しました。

また、日米韓防衛相会談の共同声明としては初めて「台湾海峡の平和と安定の重要性」についても盛り込みました。

今年に入ってからもミサイル発射など挑発行為を繰り返す北朝鮮。核実験を強行する可能性も指摘される中、日米韓の3か国が有事の際に、実際に足並みをそろえて対応できるかが焦点となります。