日韓首脳が「シャトル外交」再開で一致 首脳会談後の共同記者会見で発表
岸田首相と韓国の尹大統領が共同で記者会見を行い、両首脳がお互いの国を定期的に訪問する「シャトル外交」を再開することで一致したと発表しました。
首脳会談後の会見で、岸田首相は、韓国政府がいわゆる元徴用工をめぐる問題の解決策を発表したことについて、「非常に厳しい状態にあった日韓関係を健全な関係に戻すためのものとして評価している」と述べました。
そのうえで、日本政府が「1998年の日韓共同宣言を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいることを確認した」と表明しました。
また、両首脳がお互いの国を定期的に訪問する「シャトル外交」を再開することで一致したと発表しました。
安全保障分野では、日韓の外務・防衛当局による安全保障対話を早期に再開させることで一致し、経済安全保障に関する協議を新たに立ち上げることもあわせて発表しました。
一方、尹大統領は「これまで凍てついていた両国関係によって、両国の国民が直接・間接的に被害を受けてきた」と指摘した上で、「日韓関係を早期回復し、発展させるということで意見が一致した」と述べました。
また、北朝鮮の核・ミサイル問題で「日米韓また日韓の協力が必要であるということについて意見が一致した」と述べました。