「政治とカネ」秋葉復興相 “被災地視察ドタキャン” “統一教会と接点”など問題続々…野党が更迭要求
また閣僚の“辞任ドミノ”となるのでしょうか。野党は、「政治とカネ」の問題や、いわゆる“統一教会”との接点が浮上したことなどを巡り、秋葉復興相を更迭するよう求めています。
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「政治とカネ」の問題が次々と浮上している秋葉復興相。28日、追及を受けたのは――
立憲民主党・源馬謙太郎議員
「27日(きのう)の被災地の福島への視察ご予定だったそうですが、なぜこれ取りやめられたんですか」
被災地の視察をキャンセルしていたのです。その理由を問われると――
秋葉復興相
「国会での審議において丁寧に説明をさせていただく必要があると考えまして、日程の変更をお願いさせていただいたところでございます」
自らへの追及に対する答弁の準備のためでした。
立憲民主党・源馬謙太郎議員
「国会答弁のために、もうすでに(復興相の職務に)支障が出てる。交代させた方がいいんじゃないですか」
更迭を求める野党に対し、岸田首相は「復興大臣としての職務も大事。説明責任を果たすことも大事。さまざまな疑念が指摘されているというのであるならば、説明責任をしっかり果たすべきである」と述べました。
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また秋葉復興相には、世界平和統一家庭連合、いわゆる“統一教会”との接点も浮上しました。週末に公表された収支報告書に、教団の関係団体に会費として2万4000円を支払っていた記載があったのです。今年8月、秋葉復興相は「当該関係団体に会費を支払ったり、選挙応援を受けたりも一切ございません」と話していました。
この矛盾に対し、秋葉復興相は「本来は会費ではなくて、資料代・雑誌購読費として計上すべきところのミスが判明したので、本日、修正の手続きを行うと聞いているところであります」と説明しました。
「修正する」とした秋葉復興相ですが、ずさんな収支報告書を追及された寺田元総務相は更迭されたばかりです。さらに、秋葉復興相には別の問題もあります。
野党は秋葉復興相に対し、去年10月の衆院選で、公設秘書に金銭を渡して選挙活動をさせたのではないかと指摘しています。当時のスケジュールについて質されると、秋葉復興相は「選挙終了から1年が経過し、当時の詳細な記録については処分してしまっているところであり、『今となってはわからない』ということでございました」と述べました。
立憲民主党・藤岡隆雄議員
「やはり記録がない、記憶がない。『山際元大臣と同じであるな』ということを言わざるをえません」
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野党の追及は止まりません。
立憲民主党・源馬謙太郎議員
「影武者の問題もありました」
「影武者」と指摘したのは、「秋葉けんや」と大きく書かれた「たすき」をかけた人物が写る写真です。実は、秋葉復興相の二男で、たすきには小さく「二男」と書かれていたといいます。
秋葉復興相
「本人に確認したところ、そういった指摘を受けて、すぐに外したということを伺っているところでございます」
これに、野党は――
立憲民主党・藤岡隆雄議員
「法令の規定には反してると。だってこれ候補者しかつけられないんですから。それはよろしいですよね、大臣」
秋葉復興相
「そもそも私自身には、法解釈の権限はございません」
次々と疑惑が浮上する秋葉復興相に、自民党内からは「復興大臣として機能していない」「同じ党として恥ずかしい」という声も上がっています。野党は引き続き、秋葉復興相を追及する方針です。