日韓首脳会談“元徴用工問題”具体的な進展は不明
岸田総理大臣は訪問先のカンボジアで、韓国の尹錫悦大統領と会談しました。懸案となっているいわゆる元徴用工問題では早期解決を目指すことで一致しましたが、具体的な内容は明らかになりませんでした。
3年ぶりに正式に開催された日韓首脳会談では、韓国側が元徴用工の問題でどのような提案をするのか、そして関係改善が進むのかが注目されていました。しかし、会談後、岸田総理は早期解決を目指すことで一致したことを強調しましたが、韓国側から提案があったかなど、具体的な内容を明らかにしませんでした。
岸田首相「(“徴用工問題”では)私と尹大統領の指示を受けて、外交当局間での協議が加速していることをふまえて、懸案の早期解決を図ることで改めて一致をした」
総理周辺も韓国側から提案があったかは明らかにせず、「正式に会ったことは大きな前進だ」と述べるにとどめました。
両首脳は、首脳間の意思疎通を続けていくことで一致しており、引き続き解決を目指す考えです。
これに先立ち、岸田総理はアメリカのバイデン大統領とも会談し、北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイルの発射は、断じて容認できないとの認識で一致しました。
また、日米韓3か国による首脳会談も行われ、北朝鮮に対し抑止力の強化を含め連携し、毅然(きぜん)とした対応をとる方針を確認しました。