韓国・尹政権、批判的なテレビ局記者の大統領専用機搭乗を拒否 韓国メディア「全面戦争も辞さない」
韓国の尹錫悦政権が11日からの東南アジア歴訪で、政権に批判的な報道を行ったテレビ局の記者を大統領専用機に乗せない決定を行い、韓国メディアは共同で強く抗議しています。
尹大統領は国際会議に出席するため11日からカンボジアなどを訪問し、日米韓3か国での首脳会談も予定しています。
この歴訪を前に、大統領府は韓国のMBCテレビの記者について「外交関連での歪曲、偏向報道が繰り返されてきた」として、大統領専用機への搭乗を拒否しました。
MBCテレビは9月の国連総会の関連会議で尹大統領が「この野郎ども」などと暴言をはいたとする映像を報じていました。
これに対し、MBCテレビは「批判メディアに対する報復で新しい形態の言論弾圧だ」と指摘。
韓国メディアの団体も緊急で共同声明を発表し、「言論の自由と民主主義に対する重大な脅威で、尹政権との全面戦争も辞さない」と反発を強めています。
ハンギョレ新聞など2社は、抗議として専用機を使わないと明らかにしています。