「G7首脳広島ビジョン」発表 中露に核戦力の透明性向上求める
G7広島サミットが19日に開幕しました。初日のセッションでは「核軍縮」について議論し、ロシアや中国に対し核戦力の透明性を高めるよう求める「G7首脳広島ビジョン」を発表しました。佐藤正樹記者のリポートです。
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「広島ビジョン」では「77年間におよぶ核兵器の不使用の記録の重要性を強調する」とした上で、「ロシアによる核兵器の威嚇、ましてや使用は許されない」と明記しました。その上で、ロシアや中国に対し核戦力について透明性を高めるよう求めています。
岸田総理「『核兵器のない世界』の実現に向けたG7首脳の決意、具体的合意、今後の優先事項・方向性を力強く示す歴史的意義を有するものである」
岸田総理はまた、覇権主義的な動きを強める中国について、「国際社会の責任ある一員としての行動を求める。一方で、共通の関心分野については対話を通じて安定的な関係を構築することが重要だ」と述べました。G7は中国への対応で、引き続き連携していくことを確認しました。
ロシアに対し、G7が一致して核軍縮のメッセージを出したことは一定の成果と言える一方、実際に、行動に移させることは難しく、具体的な道筋は見えていません。