“ASEAN出席”外交デビューの石破首相 2日目の会議に ラオス
ASEAN=東南アジア諸国連合との首脳会議に出席するためラオスを訪れている石破首相は2日目の会議に臨んでいます。首都ビエンチャンから中継です。
石破首相は外交デビューの初日を終え、周辺に「よいスタートが切れた」と語っていたそうです。石破首相は2日目はベトナムなどと首脳会談を行いました。この後はASEAN諸国とロシア、アメリカなども交えた会議に参加します。
初日の10日、注目は日中首脳会談でした。石破首相から中国軍機の領空侵犯問題などで懸念を伝えるなど「言うべきことは言った」形です。
また、ある外務省関係者は「トップ会談で石破首相への不安は払拭されたのでは」と述べています。というのも石破首相が中国を念頭に防衛力の強化を主張してきた事。そして、アジア版NATOの創設を持論とすることなどから、ある政府関係者は「中国側に警戒する面があった」と話しています。
しかし、今回は「石破カラー」を封印し現実路線で臨みました。また、石破首相は政治の師である田中角栄元首相の「指導者は明日のために話すことが大事」との言葉を紹介しました。首相周辺は狙いについて「今は懸案は多いが未来志向の関係改善に取り組むというメッセージだ」と話していました。
石破首相は午後、記者会見を行い、帰国します。