台湾有事懸念…住民保護の対応を進める考え 松野官房長官が与那国島訪問「要望をしっかり検討」
台湾有事への懸念が高まる中、松野官房長官は、台湾に最も近い日本最西端・与那国島を訪れ、避難シェルターの整備など、住民保護のための対応を進める考えを示しました。
政府は有事の際、離島の島民をどう避難させるか検討していて、松野長官は、地元の現状を見たり、要望を聞いたりするため、3日間の日程で沖縄の離島を訪れました。
台湾から最も近い与那国島では、長官に対し、島民が一斉に避難するため、大きな船が発着できるよう港湾施設を整備してほしいなどといった要望がありました。
また、去年、中国が軍事演習で発射した弾道ミサイルが近くに落下したことなどもあり、避難シェルターの設置を求める声があがりました。
松野官房長官「離島の避難の困難性という問題がございますので、まずは地域の皆さんとしっかり意見交換をして、緊密に連携をとりながら進めていきたい」
与那国町・糸数町長「堅ろうで多機能的なシェルター機能をもたせられる(役場の庁舎)をつくる必要があるかなと」
松野長官は、「要望をしっかり検討し、できることから対応したい」と応じました。
与那国島は天気がよければ台湾が肉眼で見えるほどの近さです。住民の不安が高まる中、政府には、具体的でスピーディーな支援が求められています。