日米首脳会談 岸田首相「連携を強く確認」 バイデン大統領「日米同盟の責務果たす」
アメリカを訪問中の岸田総理大臣はバイデン大統領と会談しました。岸田総理は日本の防衛力強化を直接説明し、バイデン大統領は、「日米同盟の責務を果たす」と応じて、称賛しました。中継です。
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会談後ある日本政府関係者は「バイデン大統領の言葉は強いものだった」と話しました。
その会談、冒頭の挨拶です。
アメリカ・バイデン大統領「日本の歴史的な防衛費の増額や、新たな国家安全保障戦略を通じて、我々は軍事同盟の近代化を図っている」「アメリカは日米同盟に完全に徹底的に責務を果たします。日本の防衛にも責務を果たします」
岸田首相「反撃能力を含む防衛力の抜本的な強化を定め、そしてそのために予算を拡充する、こうした新たな方針を示しました」「日米同盟の抑止力・対処力を強めることにもつながっていきます」
両首脳による声明では中国やロシアなどの脅威に対して「日本とアメリカの能力を強化することが求められている」とした上でバイデン大統領は日本の防衛力強化に対して、「果敢なリーダーシップを称賛した」としています。
また、日本が安保関連3文書に明記した「反撃能力」について両首脳は「開発、効果的な運用について協力を強化するよう」閣僚に指示しました。
さらに広島サミットの成功にむけた連携も確認しました。
岸田首相「日米同盟についても、いっそう連携を強く確認することができたという手応えを感じております」
――今回の会談はどう評価されているのでしょうか?
会談後ある政府関係者は「会談は成功だった」と話しています。
そもそも日本の防衛力の強化は去年5月に岸田総理が「防衛力を抜本的に強化し、防衛費の相当な増額を確保する」とバイデン大統領に約束したものでした。
これを年末に安保関連3文書としてまとめ、今回、約束を果たした形です。
一方で防衛費の増額、それに伴う増税について「説明不足」との批判が続いていて岸田総理には帰国後、納得いく説明が求められます。