石破首相、日中首脳会談は「関係改善の糸口」
首相としての初めての外国訪問を終え、石破首相が記者会見を行いました。日中首脳会談について石破首相は「関係改善の糸口となった」と成果を強調しました。
石破首相
「違いは違いとして明確にしつつも、きちんと話し合っていこうということで。これから先そういうような対話を続けていくことによって、この問題が解決に向かうと。その糸口にはなったと」
石破首相はラオス訪問中、中国のナンバー2である李強首相と会談しました。石破首相は中国との関係が悪化する中、「両政府の努力を通じて両国民が関係発展の果実を得られるよう繋げていきたい」と述べました。
その上で石破首相は来月に国際会議の場で行う事を模索している習近平国家主席との首脳会談について「実現にむけて努力をしていく」と述べました。
また、石破首相の持論であるアジア版NATO構想についてはASEAN諸国などや各国の首脳らとの一連の会議では話題にはならなかったことを明らかにしました。
一方、石破首相が衆議院選挙で政策活動費を使う考えを示したことに野党などから批判が出ていることについては「疑念を持たれないよう抑制的でなければならない」と述べました。
石破首相はこのあと帰国し、12日からは選挙戦に本格的に臨むことになります。