自民党の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑で、前回の内閣改造からわずか3か月で閣僚人事が行われる事態となっています。国民の信頼を裏切る行為に、福岡からも厳しい声があがっています。

■40代
「なにやっているんだろうなと思います。アホだなとしか。がっかりな人だなと思っています。」
■60代
「腹立たしいところはありますが、個人的にはそんなにびっくりしたという感じでもない。 やっぱりそうなのかなというところはある。」

“政治と金”の問題に、福岡の街の人から怒りとあきれの声があがりました。

■岸田首相
「火の玉となって自民党の先頭に立ち取り組んでまいります。」

政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑により、内閣改造からわずか3か月で、またも閣僚人事が行われる事態となりました。

博多の台所・福岡市中央区の柳橋連合市場で鮮魚店を営む男性に聞きました。

■船津商店・舩津健一社長
「一番見本となるべき人がやっていないというのは残念な気もしますし、僕らもそういうふうになると、適当でいいんじゃないかと言う人も出てくると思う。」

ことし10月からインボイス制度が始まり、食品は8パーセント、梱包材は10パーセントなど、税率ごとの内訳を事細かに記載することが求められるようになりました。負担が増した中で発覚した今回の事態に、“あきれ”を隠せません。

■舩津社長
「言いだしっぺですからね。政治家の方が。岸田首相がインボイスと言って、ずっと進められてきた訳ですから、何年もかけて。言った人たちが書かなきゃいけないところに書いていないというのは、子どもが見てもおかしい。」

批判の声が上がる中、同じ自民党の福岡県連・原口剣生会長に聞きました。

■自民党 福岡県連・原口剣生会長
「まだ調査結果が出ていませんから、結果が出しだい、県連としても（今後の対応を）考えていきたい。そういう問題が県連でもあるのかと聞かれる。県連としては“行っていません”と答えている。 」

別の自民党県議からはこんな声が聞かれました。

■自民党県議
「政治家としての矜持（きょうじ）はないのかと。まだこんなことをやっているのかと怒りを覚える。」
■自民党県議
「こんな状況だから（国政）選挙はできないですよね。」

収支報告書を巡る問題について告発した、神戸学院大学の上脇博之教授は「政治が国民のために行われていない」と非難します。

■神戸学院大学 法学部・上脇博之教授
「政治家であれば、公明正大に『お金の使い方について説明します』というのが本来あるべき姿ですよね。国民を見て政治をするんだったら、裏金を作らずに正直に収支報告書に“ちゃんと載せましょう”となる。国民のための政治をするんだったらそんなことやらないですよ。最後はそこが問われていると思っています。」

厳しい目が向けられる中、国民のために働く覚悟が問われています。