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熊本県知事選告示 新人4人が立候補 16年ぶりに新人同士の選挙戦スタート

2024年3月7日 18:04
熊本県知事選告示 新人4人が立候補 16年ぶりに新人同士の選挙戦スタート
任期満了に伴う熊本県知事選挙が7日告示され、新人4人が立候補しました。16年ぶりに新しい県のリーダーを決める17日間の選挙戦がスタートです。

熊本県知事選挙に立候補したのは、届け出順にいずれも無所属で新人の、元高校教員の宮川一彦候補(58)、元熊本市長の幸山政史候補(58)、建設会社社長の毛利秀徳候補(46)、元副知事の木村敬候補(49)の4人です。

■宮川一彦候補
「人口減少、超少子高齢化という流れが止まりません。なんとかして熊本県を発端として、この流れを止めていきたい。ぜひ関心をもって知事選挙を見ていただきたい」

届け出を終え、県庁前で第一声を上げた宮川一彦候補。自ら候補者ポスターを貼って回りながら知名度アップを図ります。宮川候補は神奈川県出身の58歳。去年4月から荒尾市に移り住み、今月まで高校で理科の教員として勤務していました。神奈川県内の市長選や市議選などこれまでに9回立候補。今回、10回目の選挙に臨みます。

選挙戦では、国の省庁や国立大学の誘致で人口の流出に歯止めをかけることや、道路の車線を増やして交通アクセスを改善すると掲げ、地方創生の実現を目指すなどと訴えています。

■幸山政史候補
「困っている人たち、あえいでいる人たち、小さな声だけれども一生懸命声を発している人たち、そういう人たちの声を拾い上げていくのが、私の目指す政治でございます。政治をあきらめない、熊本をあきらめない、頑張ってまいります」

人吉市の青井阿蘇神社前で出陣式を行った幸山政史候補。熊本豪雨の被災地の復旧復興への思いから、この場所を選びました。幸山候補は熊本市出身の58歳。2014年までの3期12年間、熊本市長を務めた後、前回と前々回の県知事選に立候補、今回3回目の挑戦です。「オール県民党」を掲げ、与野党問わず支援を求める一方、立憲民主党や共産党、国民民主党、それに社民党の各県組織が自主的に支援しています。

選挙戦では、TSMCの進出で得られる税金の増収分を財源に地域振興に取り組むことや、公文書の公開などで開かれた県政を目指すと訴えています。

■毛利秀徳候補
「これだけの方が亡くなっても、ワクチン問題を誰も取り上げません。だったら自分で声をあげて言うしかないんです。県民と行政が一体化して皆さんが参加できる熊本県行政をつくりましょう」

熊本市中央区で出陣式を行った毛利秀徳候補。支持者約50人が集まりました。毛利候補は熊本市出身の46歳。建設会社の社長で、新型コロナワクチンの健康被害などを全国各地で訴える政治団体の代表も務めます。

選挙戦では、新型コロナワクチンの後遺症に悩む人たちの救済や、情報開示に取り組み、県民参加型の県政を目指すと訴えています。SNSで演説を配信するなどして支持の拡大を図る考えです。

■木村敬候補
「蒲島県政の良き流れをしっかり受け継ぎ、十分やりきれなかったことは副知事として仕えてきた私がやり遂げます。TSMCのプラスの効果を全県に広げ、マイナスの効果を最小化させます。私でなければできない福祉政策をはじめとした政策を積極的にやっていきます」

熊本市中心部の新市街アーケードで出陣式を行った木村敬候補。木村候補は東京都出身の49歳。今の総務省に入省後、熊本県に出向し総務部長などを歴任。今年1月まで3年あまり熊本県の副知事を務めました。自民党と公明党から推薦を受けるほか、建設業や農業など約200の推薦団体を通じて支持の拡大を図ります。

選挙戦では、公共交通の利用促進や都市高速の整備などによる交通渋滞の解消や、子育て世代の所得の向上を実現し、働きやすい環境の整備などを訴えています。

4期務めた現職の蒲島知事が退任するのに伴い、16年ぶりに新人同士の戦いとなる今回の県知事選挙。投票は3月24日に行われ、即日開票されます。

【スタジオ】
(畑中香保里キャスター)
新人4人の戦いとなった今回の県知事選挙。過去5回の県知事選挙の投票率の推移を見ると、過去最多に並ぶ5人が立候補し、現職の蒲島知事が初当選した2008年は49.36%で、次の2012年に過去最低の38.44%となりました。3人が立候補した2016年は51.01%、蒲島氏と幸山氏の一騎打ちとなった前回は45.03%となっています。
今回は現職が退任し、4人の新人が争う構図ですが、投票率はどうなりそうでしょうか。

(東島大デスク)
新人同士の戦いとなった潮谷義子元知事が初当選した2000年は62.46%でした。それには及ばないとしても、蒲島知事が初当選した2008年の49.36%ぐらい、つまり50%ぐらいにはなってほしいですね。

(畑中キャスター)
8日からは投開票日に投票に行けない人が事前に投票できる期日前投票が始まります。投票所は県内173か所あり、各市町村で必ず1か所は23日まで毎日投票を受け付けています。投票所によって投票ができる日にちや時間が異なりますので注意してください。

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