【衆議院選挙】青森放送独自の情勢分析 1区、3区 激しく競り合う
次にふだん支持している政党を聞きました。「自民」が41%と3年前と比べて6ポイント減りました。次いで「立憲」は12%と前回と同じでした。「支持政党なし」の無党派層は33%と前回から5ポイント増えました。比例代表の投票先は「自民党」が30%「立憲民主党」が18%などとなっています。
石破政権の評価です。「評価する」と「だいたい評価する」が合わせて57%、「評価しない」と「あまり評価しない」が合わせて43%でした。
関心のある政策について有権者は…。
★50歳代
「収入アップとか 年収がずっと横ばいだったので、日本人の経済状態がちょっとでも良くなればいいなと」
★20歳代
「日用品からガソリンとかそういった日々の暮らしに直結するようなところをなんとかしてほしい」
★50歳代
「争点は裏金とかなんでしょうけれども、そういうことよりもしっかりと景気回復とか少子化問題であるとか」
関心を複数回答で聞いたところ「景気・物価高」が68%と最も高く、「政治改革」は17%にとどまりました。
有権者は日々の暮らしを守る対策を強く求めていることがわかります。
青森1区は自民と立憲が接戦
では選挙区ごとに詳しい情勢をお伝えします。まずは1区です。
自民の候補と立憲の候補が競り合っています。
前回は比例に回り7年ぶりに小選挙区での出馬となった自民党の津島淳さんは、むつ市で優位に立ちますが、大票田の青森市で接戦となっています。自民支持層の3割以上が投票先を決めておらず終盤組織の引き締めを図ります。
津島さんを支持する理由は「政党」が63%で最も高くなっています。
立憲民主党の升田世喜男さんは立憲支持層の7割以上から支持を得ています。無党派層の支持は津島さんをやや上回っていて、終盤は政権批判票の取り込みを図る戦いです。
升田さんを支持する理由は「政党」が最も多く、「公約」などと続きます。
共産党の斎藤美緒さんは支持が広がっていません。
1区は無党派層の7割近くが投票先を決めていないと回答していて、大票田の青森市が終盤戦の鍵を握ります。
青森2区 自民・神田さん優位 松尾さん追う
続いて青森2区です。
自民党の候補が優位に立ち無所属の候補が追う展開です。
2期目をめざす自民党の神田潤一さんは八戸市や三沢市で優位に立っています。ただ自民・公明支持層の4割がまだ投票先を決めていないと答えていて、終盤にかけて組織の引き締めを図る戦いです。
神田さんを支持する理由は「政党」が42%と最も高く「人柄」、「公約」と続きました。
立憲の支援を受ける無所属の松尾和彦さんは十和田市では神田さんと接戦です。4人の候補者の中で最も立憲支持層の支持を集めていますが、終盤にかけて無党派層への浸透が課題となります。
松尾さんを支持する理由は「政党」、「人柄」、「公約」と続きました。
国民民主党の金濱亨さんは若い世代を中心に支持を集めています。
共産党の久保将さんは支持が広がっていません。
青森2区は無党派層の7割以上が投票先を「決めていない」と答えるなどほかの選挙区よりも未定の割合が多く、終盤どれだけ取り込めるかが鍵を握ります。
青森3区 自民・木村さん 立憲・岡田さん 接戦
最後は青森3区です。
自民党の候補と立憲民主党の候補が激しく競り合っています。
自民党の木村次郎さんは五所川原市や黒石市でやや優位に立っていて、弘前市では激しく追い上げています。自民支持層のおよそ6割をまとめ、終盤にかけて組織力で支持拡大をめざします。
木村さんを支持する理由は「政党」が39%と最も高く「人柄」、「公約」と続きました。
立憲民主党の岡田華子さんは60代より上の層の支持が厚く、大票田の弘前市で支持を集めています。立憲に加え共産など多くの野党の支持を集めています。終盤は無党派層の取り込みに力を入れます。
岡田さんを支持する理由は「政党」が30%と最も高く「公約」、「人柄」と続きました。
無所属の其田寿一さんは苦戦しています。
日本維新の会の長坂淳也さんは支持が広がっていません。
県内の各選挙区ではおよそ3割から5割が投票先を決めておらず、情勢は流動的です。
期日前投票者数は前回より増加
一方、県選挙管理委員会はきのうまでの5日間の期日前投票者数を発表しました。
県内全域で6万5,033人で、前回3年前より7,536人多くなっています。
投票率は前回より0.95ポイント高い6.27パーセントとなっています。
期日前投票は一部を除いて今月26日まで行われます。