（岸田首相）
「今回の総裁選は自民党が変わる姿、『新生・自民党』を国民の前にしっかり示すことが必要」「自民党が変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くこと。私は来る総裁選には出馬しない」

14日、9月に予定されている自民党総裁選挙に、立候補しない意向を表明した岸田首相。突然の表明に静岡県民からも驚きの声が聞かれました。

（60歳 会社員）
「びっくりした、テレビでやってたんでびっくりした」「でもやらないということで、代わりがいない」

（50代 主婦）
「出ないというのはびっくり。出るかなと思っていた」「目立った何か政策とかがあまり見えなかった」

岸田首相は2021年10月に、第100代の内閣総理大臣に就任。最重要政策に「新しい資本主義の実現」を掲げ、賃上げや投資促進に取り組んだほか、防衛力の強化や少子化対策を実行。一方で、旧統一教会の問題や自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題などにより内閣支持率は低迷。そして、14日の会見で「国民の信頼を取り戻すため自民党が変わる第一歩」と話し9月の自民党総裁選への不出馬を表明したのです。

　突然の表明に、静岡県内の自民党関係者からも驚きの声が聞かれました。　自民党県連の井林辰憲会長は…。

（自民党静岡県連　井林 辰憲 会長）
「正直出られるという意向をかなり示していたと側聞していたので、正直言って驚いた」

一方、県連内では、近年、政治不信を招く不祥事が相次ぎました。パパ活疑惑が報じられた吉川赳衆院議員。裏金問題の塩谷立衆院議員。裏金問題とパパ活問題で議員辞職した宮沢博行元衆院議員。県連から3人の離党者を出したことについて反省を述べました。

（自民党静岡県連　井林 辰憲 会長）
「総裁の任期中に、3人も私たち離党者を出しているので、岸田総裁す出馬の原因を作った県だと思って深く反省をして、新しい総裁とともに、県民の信頼回復に努めていきたいという思いが非常に強い」

　また、鈴木知事は…。

（鈴木知事）
「正直、次の総裁選を目指されるという風に思っていたので、大変びっくりしました」「県政の課題については、岸田首相もリニア問題などには大変関心を持っていただいていたし、直近では富士山の問題についても国有地の利活用も含めて前向きな発言をしていただいていたので、ぜひ、県政の発展に貢献してくるような取り組みについても、次のリーダーには期待したい」

岸田首相は、次の総裁が選ばれ、新たな総理大臣が決まれば退任することとなります。