みんなと選挙 「選挙は何のためにやるのか?」 選挙の仕組みを解説
(瀬良アナ)
「選挙戦がスタートした衆議院議員選挙。若い世代にとっては『選挙は難しい』『自分には関係ない』というイメージがあるようです。」
15日から#Linkでは、今年入社したアナウンサー3人が「みんなと選挙」今さら聞けない選挙の仕組みを解説します。
ぜひご家族でご覧ください。
15日は「選挙は何のためにやるの」。
竹下アナウンサーが担当します。
(竹下アナ)
「私たちの疑問を尋ねたのは、政治記者歴20年以上、朝日新聞の元政治部長・林尚行さんです。林さんに今回の衆議院議員選挙のポイントを聞きました。
(朝日新聞 林尚行前政治部長)
「これから先の何年間かを、どんな人たちに政権を任せるかを選ぶ選挙。これまで3年間の政治を有権者としてどう評価し、今後4年間をどういう人たちに、どういう政党に働いてほしいかを決める選挙になります。」
これまでの3年間で特に「困った」と感じることがなかった人はどうすればいいので
しょうか。
(朝日新聞 林尚行前政治部長)
「本当に困っていないのかというと、そんなことは多分ないですよと言いたい。消費税って昔はなかった。それが3%、5%、8%、10%になっていく、この税率を決めるのは国会です。一方で消費税を下げればいいという話もありますけど、そうなると若い皆さんが将来、今度は社会に支えられるような年になったときに、年金がもらえるかという話にも直結してくる。実は、困っていないように見えて、困っていることを認識していないだけかもしれない。」
「どうして給料が上がらないんだろう」「どうしてこんなに出ていくお金が多いんだろう」これも元をたどれば、政治が関係しているんです。
オカファーアナウンサーが取材した大学生は「選挙に行かない」という人が多かったのですが、このまま選挙に行く人が減り続けたらどうなるんでしょうか。
(朝日新聞 林尚行前政治部長)
「極めて少数の人が、多くの人たちの生き死にを決めてしまう社会になってしまう。
(選挙で選ばれる)国会議員というのは法律を作る権利を国民から与えられている。そのルールを作れる人たちを一部の人たちで選ぶって怖くないですか?」
前回の衆院選の投票率は宮崎県は53.66%でした。
学校に置き換えると約半数の人の意見が反映されずに物事がきまっていくのはあまり考えられず、こうして国のルールをつくることができてしまうのか…
ちょっと恐ろしいな…
(朝日新聞 林尚行前政治部長)
「自分たちの生活や命、家族や将来を左右する人の母数が少なくなっていって、多くの国民の生き死にを決めてしまうという社会をつくっていいのかと感じる。」
「実は困っていることに気が付いていないだけ」…か。
一人ではどうしようもないことを選挙に行くことで変えることができるかもしれません。