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「地方創生」への視点は 山形県内選挙区全候補者に聞く地域課題への考え

2024年10月24日 19:17
「地方創生」への視点は 山形県内選挙区全候補者に聞く地域課題への考え

連日舌戦が展開されている衆議院議員選挙は終盤に差し掛かっています。地域が直面する課題について山形県選挙区の各候補者の考えを聞く「現場への視点」ー。3回目のきょうは「地方創生」がテーマです。

ことし4月、山形県新庄市に東北農林専門職大学が開学しました。

山形県最上地域で初めての4年制大学として、山形の基幹産業農林業の将来を担う人材の育成が期待されています。

新入学生「私の家では稲作と野菜をやっているが、果樹に挑戦して家の経営を発展させたい」

一方、西川町では、町内すべての世帯にタブレット端末を配布する取り組みがことし2月から始まりました。防災無線の補完や高齢者の安否確認など様々な使い途を想定していて、「地方創生」を目指す国の補助金を活用したプロジェクトです。

住民の女性「1人暮らしは不安は不安。こういうもの(タブレット)が身近にあれば、安心だと思う」

国は10年ほど前から「地方創生」を推進し、首都圏への一極集中の是正に取り組んできました。しかし、山形県内の人口は減り続け、9月1日現在で101万1756人とまもなく100万人を割り込もうとしています。

近い将来、消滅する可能性がある自治体ー。

山形県内では、35市町村のうち28市町村が該当することが公表されました。

吉村知事「市町村や県だけで解決できる問題ではないと実感を持っている。国策として人口減少問題をどうしていくんだという戦略を持って取り組んでいく必要があると考えている」

人口減少などによって現実味を帯びてくる〝消滅危機〟をどう乗り越え、地域の再生を図っていくのかー。

「地方創生」への考えを県選挙区の各候補者に聞きました。

まずは米沢や東根など置賜と村山地域の7市10町の県2区です。

自民・前 鈴木憲和候補「現政権は地方創生を一丁目一番地でやると言っているので、特に国の政策がしっかりと私の地元17市町に実現できていく、その国の政策をいかに地元で活用するか、このつなぎ役をぜひ私に今まで以上に地元の自治体と一緒にさせていただきたい」

共産・新 岩本康嗣候補「農林業の振興。これはもっと国の基幹産業として重視する必要がある。国の地方創生の政策がどうしても金儲け優先、地域にある資産を稼ぐ力に転嫁しなさいという方向に政策誘導している。それはやめてほしい」

れ新・新 二藤部冬馬候補「地方に住んでいる方々の生活の苦しさを解消するような政策を国全体としてもやっていかなければならないと思う。失われた30年を取り戻す経済政策、消費税は廃止、今すぐ減税、最低賃金の全国一律化、全国どこにいても最低限の暮らしができる本物の地方創生を目指すべきだと思う」

国民・新 菊池大二郎候補「公的機能や教育分野における地方分散を図って、まずは人材の移動を地方に促していくことが重要だと思う。その地域、地方でもしっかり教育の無償化だったり、活躍できる現場、子育て費用の負担軽減だったり、人材が育っていけるような環境を作っていく」

続いて、山形など3市2町の県1区です。
立憲民主党の新人・原田和広さんは「山形の観光資源や文化資源をアジアだけでなく、ヨーロッパや北米にもアピールし、人を地方に呼び込む」としています。

日本共産党の新人・三井寺修さんは「政治の責任で、雇用と所得を増やし、生活を保障することで地方創生につなげる」

自由民主党の前職・遠藤利明さんは「山形大学や東北農林専門職大学などの研究開発を支援し、山形の良さを国内外にアピールできるようにする」としています。

続いて、鶴岡や新庄など庄内と最上地域の3市7町3村の県3区です。

立憲民主党の新人・石黒覚さんは「洋上風力発電など再生可能エネルギーを新しい産業づくりに生かすため、東北公益文科大学の学生ら若者の教育に力を注ぐ」としています。

日本共産党の新人・山田守さんは「農林水産業の振興策と中小企業の支援策を欧米の水準まで引き上げるほか、子育て世代の経済的負担を軽減する」

自由民主党の前職・加藤鮎子さんは「米価を安定させ、生産者が営農できる環境を整えるほか、高速道路整備を促進し、洋上風力発電の効果を地域に波及させる」としています。

最終更新日:2024年10月24日 20:02
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