若者が注目!「ライスペーパー」 売り上げ急増 家庭で簡単 “トッポギ風”レシピ
ベトナム料理の「生春巻き」に使われる、「ライスペーパー」。いま、若い世代を中心に注目されています。売り上げが急増したという食品会社やスーパーもでています。人気の理由は、意外なアレンジレシピでした。
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ベトナム料理を代表する「生春巻き」。エビや野菜を包んでいるのが「ライスペーパー」です。日本の食卓にはなじみがないと思いきや、東京・渋谷で聞いてみると…。
――ライスペーパーといえば?
20代
「生春巻き」
40代
「水に浸してふやかしたのを、野菜とか肉とかを巻いて、ソースみたいなのをつけて食べる」
40代
「娘が夜食でつくってました。なんか巻いてました。(娘に)『買ってきて』と言われて。夜中にコソコソ、自分で作って食べてましたね」
――ライスペーパーを知ったきっかけは?
20代
「TikTokで流れてきて…今年に入って、ライスペーパーの存在を知りました」
10代
「動画で見ました。TikTokで…巻いてる動画」
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女子大学生がダイエット食として、“ライスペーパーレシピ”をSNSで紹介したことなどがきっかけで、若い世代を中心に話題となっているのです。
食べ方のバリエーションも豊富です。
――ライスペーパーの食べ方は?
10代
「ライスペーパーを、ピザの生地にして食べました。昨日の朝、食べました。パリパリしてて、おいしい。(頻度は、多くて)週3回」
20代
「トッポギ作りました。モチモチでした」
今月、発表された、今年のSNSの流行についての調査では、「グルメ部門」にランクインするなど、ライスペーパーは“食のトレンド”となっています。(「Z世代SNSトレンドグランプリ2023」グルメ部門4位「ライスペーパー」 ※テテマーチ株式会社 Z世代マーケ研究室「lookey」による)
2種類のライスペーパーを販売している、埼玉・草加市のスーパー「東武ストア 松原店」では、ライスペーパーの売り上げは、去年の11月と比べて約1.6倍にのぼっているといいます。
また、ライスペーパーを製造・販売する食品会社では、今年の3月から売り上げが急増し、4年前と比べると3.4倍になっているといいます。一時は、タイにある工場をフル稼働しても、供給が追いつかないこともあったといいます。
ケンミン食品マーケティング部 高垣良さん
「正直、びっくりしました。今年の(ライスペーパーの)売り上げは、おそらく過去最高、間違いないかなと」
また、若者から広がった”ライスペーパーブーム”がきっかけで、若い人だけでなく「お年寄りの方から問い合わせを多くいただくようになった」といいます。ライスペーパーは、幅広い世代に、注目されつつあります。
約150種類もの「ライスペーパーレシピ」を掲載している料理サイトに、家庭で気軽に作れるレシピを教えてもらいました。
クラシルシェフ 加賀谷希さん
「きょうは、もちもちおいしいライスペーパーで、トッポギ風をつくります」
通常のトッポギは餅で作りますが、餅の代わりに“ライスペーパー”を使います。
用意する材料は、さつまあげとタマネギです。
① まずは、タマネギやさつまあげを切ります。
② 20秒を目安に、1枚ずつライスペーパーを水でもどします。
「次は、ライスペーパーを水でもどして巻いていきます」
③ ライスペーパーの左右を、中心に向かって折りたたみ、くるくると筒状に巻きます。
「トッポギのお餅のように巻いて、だいたい太さもトッポギのような太さに」
記者
「トッポギっぽい!」
その見た目は、まるでトッポギの餅のよう!
④ フライパンに、コチュジャン・砂糖・醤油などの調味料を鍋に入れ、タマネギ、さつまあげを投入します。
⑤ もちっとした食感を残すため、ライスペーパーは最後にいれます。
⑥ 弱火で3分煮込めば、完成です。
気になる、その味は?
記者
「食感がモチモチとしていて、お餅のようです」
クラシルでは、このようなライスペーパーレシピの検索件数が、流行前と比べて約2.4倍となっているということです。(※2021年1月1日~11月15日の検索数と今年の同時期の検索数を比較)