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前澤友作氏…なりすまし詐欺広告でメタ社を提訴 裁判始まる「被害は極めて甚大」 メタ社は争う姿勢

2024年7月10日 6:15
前澤友作氏…なりすまし詐欺広告でメタ社を提訴 裁判始まる「被害は極めて甚大」 メタ社は争う姿勢

実業家の前澤友作さんが、SNS上で自身の名前が使われた詐欺広告をめぐり、フェイスブックを運営するメタ社などを訴えた裁判が始まりました。前澤さん側は「被害は極めて甚大」などと主張しました。

   ◇

9日午後、『news zero』は「詐欺広告」について街で聞きました。

大町怜央フィールドキャスター(東京・有楽町)
「著名人の写真を使ったSNSの広告、見たことは?」

会社員(30代)
「はい、あります」

大町怜央フィールドキャスター
「どんなものだった?」

会社員(30代)
「投資をやって利益がいくら出るよとか」

主婦(40代)
「森永卓郎さんとか、堀江貴文さん、前澤さん」

大町怜央フィールドキャスター
「全く知らない方が出ている広告と、そういう方が出ている広告で違いは?」

主婦(40代)
「本当にその方が書いてるのかなって一瞬思ってしまうかも」

個人事業主(60代)
「うっかり信用しちゃいそうにはなりましたね」

SNS上で著名人になりすまし、投資を勧める詐欺広告。この詐欺広告をめぐって、実業家の前澤友作氏がフェイスブックなどを運営するアメリカのIT大手、メタ社などを訴えた裁判が、9日に始まりました。

SNSで流れている実際の詐欺広告には、前澤氏の写真とともに「無料投資教室を開きました」という文字がありました。

前澤氏は今年4月、私たちのインタビューで、メタ社への怒りをあらわにしました。

前澤友作氏(48)(今年4月)
「悲しい。もう怒ってます。ぶっちゃけ怒ってます。何度も何度も特にFacebookさんにはお伝えして、削除してください、改善してくださいと言ってるけど、一向に減らないどころか、むしろ増えてる現状に憤りを感じる」

その後、メタ社が詐欺広告について「社会全体の脅威だ」などとコメントを発表した際にも…

前澤友作氏のXより(4月16日投稿)
「おいおい。まずは謝罪の一言は?」
「社会全体のせい?」「なめてんの?」

…自身のSNSで不快感を示していました。

前澤友作氏(48)(今年4月)
「誰かが動いて、誰かがコストと時間をかけて、しっかり立ち上がらないと一向に良くならないと思うので、そこは自分がやりたいなと思います」

そして今年5月、対応が不十分だとして、損害賠償と広告の差し止めを求めメタ社などを提訴。前澤氏は「お金が欲しいわけではなく、メタ社などの行為が違法なのか合法なのか、はっきりさせたい」として、損害賠償の請求額はわずか1円にしました。

   ◇

迎えた9日の第1回口頭弁論。前澤氏側は「詐欺広告による被害は極めて甚大で、予防と適切な対策が講じられることは、一刻を争う急務」などと主張しました。

前澤氏の代理人弁護士
「前澤友作個人もそうですし、日本国民がバカにされている感覚を感じてしまう。彼自身も、この状態をなんとかしないといけないと、本当に焦っています」

一方、メタ社側は争う姿勢を示しています。

(7月9日放送『news zero』より)