議員資格を失ったガーシー容疑者について、警視庁は著名人ら3人を常習的に脅迫したなどとして16日に逮捕状をとりました。ガーシー容疑者は自身のSNSで生配信を行い、心境を語りました。

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ガーシー前議員は15日に除名処分となり、議員資格を失いました。

ガーシー前議員（15日）
「別に何の感情もないです、正直。やるべきことをやるし、たたくべきものはたたくし。本当、何も変わらないですよね」

“何も変わらず過ごす”と話していたのもつかの間、警視庁は16日にガーシーこと東谷義和容疑者（51）の逮捕状をとりました。

その当人は16日にSNSで生配信を行いました。

ガーシー容疑者（16日午後1時すぎのSNS配信）
「いろいろとね、みんなやってくれてますわ。まぁ、でも元気ですよ、俺は」

海外での滞在を続けるガーシー容疑者は、逮捕状請求の報道が日本で流れた直後、自身のSNSアカウントで音声のみの生配信を始めました。

ガーシー容疑者（16日午後1時すぎのSNS配信）
「逮捕状でて何もせんかったら、こいつびびったんちゃうかとか、ひよったんちゃうかと思われたらしゃくやから、ツイキャス（配信）やりました。おれは別にいつもと変わらんし、きょうもいつもと同じくただ粛々と歩いてますよ、散歩して」

ガーシー容疑者といえば、“芸能界の裏側”などと称し数々の動画を発信してきました。ただ、その内容の一部が脅迫や名誉棄損にあたるとして複数の著名人らから告訴状が出されていました。

警視庁は2022年から複数回にわたって任意の事情聴取を要請していましたが、ガーシー容疑者は応じていません。逃走や証拠隠滅の恐れがあるとして、16日に逮捕状を取ったということです。

捜査関係者によりますと、ガーシー容疑者は2022年2月から8月にかけて配信動画で著名人ら3人を常習的に脅迫したほか、そのうちの1人の男性に対し、事業をやめるよう要求するなどした疑いがもたれています。

16日の配信では…

ガーシー容疑者（16日午後1時すぎのSNS配信）
「日本に帰らなくていいという意識を持ってやっているから俺は帰りません。ちょっと準備してお引っ越しをします、念のためね。よろしゅうねー、ほなのー」

容疑者が海外滞在を続ける中、捜査は今後どのように進むのでしょうか。

元大阪府警・刑事　中島正純氏
「まず、どのようにして身柄を確保するか。ガーシー容疑者のパスポート旅券の返納命令を出すと。返納しなかった場合は旅券が失効してしまう。ドバイにいることが不法滞在になりますので、不法滞在で現地で身柄を確保する」

その後、日本へ帰ってきた後に逮捕という流れになるだろうということです。

警視庁は今後、警察庁を通じてガーシー容疑者を国際手配するよう要請する方針です。