「ホッキ貝」目当てに人だかり 海岸に大量漂着 食中毒のリスクも… 北海道厚真町
3月31日、北海道・厚真町の海岸には、人だかりができていました。その目的は…砂浜を埋め尽くすほど、大量に打ち上げられた「ホッキ貝」です。この日、波打ち際に数百メートルにわたって打ち上げられているのが見つかり、それを拾うために人が集まったのです。
札幌から来た人
「(3月31日)夕方、ニュースを見て、“これは行かないと”と思って、札幌から」
記者
「札幌から来られたんですか?」
札幌から来た人
「そうなんですよ! 自分たちで食べる分だけはとれたので」
クーラーボックス2個からあふれるほど集めた、“詰め放題”状態の人も。
2箱分 拾った人
「300個くらいでないかい」
記者
「どうやって召し上がりますか?」
2箱分 拾った人
「バター焼きだね」
◇
なぜ、これほどの量の「ホッキ貝」が打ち上げられたのか――
専門家が指摘するのは、「海水温の低さ」です。
道総研栽培水産試験場 専門研究員 桑原康裕さん
「ホッキは砂から出そうになっても、元気なら潜ろうとしたり動けるんですけれど、水温が低いと実は活動ができない。 そうすると、(波により)無抵抗に掘り出されて、打ち上げられてしまう」
大きくて味が濃いとされる厚真町のホッキ貝ですが、死ぬと急速に腐敗が進み、食中毒になるリスクがあるため、北海道や専門家は、食べることは推奨していません。