マフィンで体調不良、行政処分見送り…保健所の説明は?
先月、東京・江東区で開かれたイベントで、目黒区の焼き菓子店が約3000個のマフィンを販売し、購入者から腹痛などの体調不良を訴える声が相次いだ問題で、保健所は店に対する営業停止などの行政処分の見送りを決めました。
店はSNS上で、食中毒が発生したとして謝罪していましたが、保健所の説明は…。
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SNSの投稿
「納豆のような臭いがします」
「糸引いてた…」
購入者から、腹痛などの体調不良を訴える声が相次いだ「マフィン」。
調査した保健所が出した結論は、行政処分の見送りでした。
目黒区保健所
「体調不良がマフィンによるものと断定できなかった」
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問題となったのは、東京・目黒区の焼き菓子店が先月、江東区で行われたイベントで約3000個販売したマフィンです。店はSNS上で食中毒が発生したとして謝罪し、厚生労働省がマフィンの回収を呼びかける事態となりました。
しかし、店を所管する目黒区保健所が、体調不良を訴えた人の便や、患者から提供されたマフィンを調べたところ、食中毒の原因となる細菌は検出されなかったといいます。
また、健康被害がマフィンの腐敗で起きたと断定できなかったなどとして、店に対する営業停止などの行政処分の見送りを決めました。
目黒区保健所
「腐敗の定義が法律上、明確に定まっておらず、マフィンが腐敗していたと断定できなかった」
目黒区保健所によりますと、現在、店は営業を自粛しているということです。