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「不妊治療」保険適用で“負担増”――ナゼ? 患者 2000 人アンケート...73%が「悪くなった」 背景に助成金の廃止

2022年12月10日 11:43
「不妊治療」保険適用で“負担増”――ナゼ? 患者 2000 人アンケート...73%が「悪くなった」 背景に助成金の廃止

今年4月から不妊治療に保険が適用され、人工授精や体外受精、顕微授精などが、自己負担 3 割で受けられるようになりました。ただ、アンケートでは患者の7割超が保険適用で「悪くなったと感じたことがある」と回答。以前より負担額が増えるケースがあるといいます。

■「心理的に始めやすくなった」の声も

岩本乃蒼アナウンサー
「不妊治療の患者らおよそ2000人を対象にしたアンケートの結果が発表されました。適用されて『良くなったと感じることがあるか?』と聞くと、『ある』と答えたのが 65%でした」

「経済的に治療が始めやすくなったという意見はもちろんですが、心理的にも治療が始めやすくなったという声も上がっています」

「一方で『悪くなったと感じることがあるか?』と聞くと、『ある』と答えたのが 73%にも上りました」

板垣李光人さん(俳優・『news zero』金曜パートナー)
「『悪くなった』と感じる声の方が、『良くなった』よりも多いのはなぜなのでしょうか?」

岩本アナウンサー
「理由としては、『医療機関が混雑して待ち時間が増えた』(46%)、『保険適用の範囲が分かりづらい』(44%)などの声があるほか、33%の方は『経済的負担が大きくなった』を挙げています。これは助成金制度が廃止になったことが背景にあります」

■保険適用外の治療で...全額自費に

岩本アナウンサー
「例えば、50 万円かかる体外受精をする場合、保険適用前は助成金 30 万円が使えて自己負担額は 20 万円でした」

「保険適用となったことで 3 割の自己負担で済むため 15 万円になりますが、この体外受精に保険との併用が認められていない治療を 1 つでも追加した場合、すべてについて保険が適用されなくなってしまい、全額自己負担となってしまいます」

「このため、より新しい治療法など保険適用外の治療を希望する患者さんの場合、これまでよりも負担額が増えてしまいます」

板垣さん
「保険適用がきっかけで治療をやってみよう、と思う方がいるように、保険適用で身近になるという面もあると思います。それぞれの患者さんに寄り添った治療ができるようになればいいですね」

岩本アナウンサー
「保険適用の対象となる治療法などの見直しは、2024 年に行われます」

(12 月 9 日『news zero』より)

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