子どもの“遊び場”廃止 1軒の住民の苦情で… 長野市には“廃止に反対の声”も
子どもの声が騒がしいなどという1軒の住民からの意見を受けて、長野市は子どもの“遊び場”を廃止する決定をしました。8日に会見を開いた市は、廃止を反対する声が多く寄せられていると明かしました。
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長野市担当者(長野市役所、8日午前)
「今回のケースは本当に残念なのですけど、他に選択肢がなかったので、我々としても非常に苦しい判断で廃止を決断したということでございます」
長野市が廃止を決断したというのは、市が管理する青木島遊園地です。18年前、地元住民の要望でできた地域の“遊び場”です。近くには保育園や小学校があり、にぎわうこと間違いなしの“好立地”ですが、廃止の理由となっているのは子どもの声がうるさいという意見です。
Q.大きな音や声が発生するといった苦情や問い合わせは何件、何名?
長野市担当者
「1軒からのご意見なのですけど、やはり1軒とはいえども、ご意見をいただいてるので解決するようなことで対応してきた」
その意見は18年前の開設当初から“1軒の住宅”によって寄せられたものでした。この状況に、市はボール遊びを禁止するなど対策を実施してきました。しかし、同じ住民からの訴えは続いたといいます。また、隣接する保育施設では、この場所を使わない決断に踏み切ったといいます。
市は地元住民との協議を重ねましたが…
長野市担当者
「現在、遊園地が利用されていないという状況がございまして。せっかく作ったものが実際として使われていない」
次第に利用者は減り、年間数十万円の借地料がかかるなど管理が難しいことから、市は今年度での廃止を決断しました。12月2日から7日までに165件の問い合わせがあり、廃止に反対する意見が多かったということです。