いま、美容室を予約するときに「会話なし」というメニューを導入する店が増えているといいます。コロナ禍で、これまでの当たり前を覆すようなサービスが登場しています。

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東京・品川区にある美容室。前髪を切るときも、サイドの髪を整えるときも、容赦なく流れる沈黙の時間。これはお客さんが無口なわけでも、美容師さんが無愛想なわけでもありません。

バーグドゥ　田中滋オーナー
「『お客様と会話なし』というメニューを始めました」

コロナ禍で、会話による飛沫を気にする人などに向けて始めた「会話なし」サービスです。お客さんの5人に1人が「会話なし」を選択しているということです。

実は、こうしたニーズは全国的にも広がっていて、美容室などの予約サイト「ホットペッパービューティー」で、「会話なし」を検索すると218件ヒットしました。

サイトの運営会社によると、コロナ前から美容室で「なるべく話したくない人」は7割ほどいたということですが、コロナ禍でさらに増えたと感じているということです。

ちなみに、美容室「バーグドゥ」の田中滋オーナーは、「（自分は）話しすぎてしまうぐらいのタイプなので、カットに集中して、今までよりカット時間が短縮できる。ちょっと早くなった」と話していました。

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ファミリーレストランの当たり前を変える動きも出てきています。

バーミヤン足立保塚店では、以前は4人席だった場所の座席を16席減らし、カウンター席として改装しました。すかいらーくホールディングスでは、約360店舗にカウンター席の設置を進めています。

すかいらーくホールディングス プロモーションチーム 竹島祐希さん
「コロナ禍において、様々なライフスタイルが変化しましたので」

背景にあるのは、コロナ禍で定着した個食です。ファミリー層だけでなく、個人の利用をより増やしたい狙いです。

お客さん
「プライベート空間でもあるし、時代には合っているんじゃないかな」

1つ1つの席にコンセントも用意。リモートワークのスペースとしても活用できるということです。

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航空業界でも、当たり前を覆す新サービスが登場しました。

スターフライヤー 経営企画本部経営戦略部 呉愛梨さん
「機内にペットを一緒にお連れいただけるサービスになります」

スターフライヤーが来月から開始するのは、これまでは荷物として預けるしかなかったペットの犬や猫を、ケージに入れて機内に持ち込めるサービスです。料金は1匹5万円だということです。

スターフライヤー 呉さん
「コロナの状況で旅客数が減っていることもありますので、少しでも収入が稼げればというのが1つ。『（ペットを）一緒に連れて行きたい』という声を多くいただいてましたので、それを実現させた感じ」

飼い主
「座るときに一緒に座席にいた方が安心なのかなと、1人にはあまりしたくないかな」

「（ペットは）子供と一緒ですからね、1人だけ違うところっていうのは」

家族であるペットと一緒に旅を楽しめそうという声もありました。

機内にはアレルギーを持っている人がいる可能性もあるため、ケージからの取り出しは禁止しているということです。