長崎 77回目の“原爆の日” 市長「核廃絶が未来守る唯一の道」
長崎は9日、77回目の原爆の日を迎えました。長崎市長は、平和宣言でウクライナ侵攻で核兵器使用のリスクに直面しているとして「核廃絶が未来を守る唯一の道」だと訴えました。
77回目の原爆の日を迎えた被爆地・長崎。平和祈念式典は3年ぶりに一般の席も設けられ、核保有国6か国を含む過去最多の83の国の代表など、およそ1970人が参列しました。
田上長崎市長は、平和宣言で、ロシアのウクライナ侵攻を踏まえ核兵器の使用は現実的な危機だとして「核廃絶」を訴えました。
田上富久 長崎市長「持っていても使われることはないだろうというのは、幻想であり期待に過ぎません。『存在する限りは使われる』。核兵器をなくすことが、地球と人類の未来を守るための唯一の現実的な道だということを、今こそ私たちは認識しなければなりません」
この1年間に新たに死亡が確認された3160人の名簿が奉安され、長崎原爆の犠牲者は19万2310人となりました。