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節電しながら“熱中症予防” 7年ぶり「節電要請」の夏

2022年6月16日 21:40
節電しながら“熱中症予防” 7年ぶり「節電要請」の夏

関東地方では、17日以降は気温が上がり、30℃以上の真夏日となる日が多くなる予想となっています。一方、注意しなければいけないのが、熱中症です。節電に協力しながら、快適に過ごす方法を取材しました。

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16日、福島県郡山市の幼稚園で行われていたのは、プール開きです。16日、福島県内の最高気温は郡山市で夏日となる25.5℃、福島市で真夏日に迫る29.1℃となりました。

一方、東京では15日までの梅雨寒は解消されましたが、16日はムシムシとした曇り空になりました。

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こうした中、都内の工場で作られていたのは、“夏の定番の飲み物”麦茶です。麦をいるのは、250℃にものぼる石釜です。うだるような暑さの中、麦茶工場は――

小川産業 小川良雄代表取締役
「釜と一心同体ですから、暑いからもっと頑張ろうと」

天気の回復に期待する一方、街の人が心配しているのが熱中症です。

「ちょっと、蒸し暑くなりましたね。水分とらせた方がいいのかなって。熱中症になっちゃうから」

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16日午後5時ごろ、経済産業省を訪れたのは大手電力会社の社長らです。

萩生田経産相
「電力各社におかれましても、電力確保等、緊張感を持って、供給対策に万全を期していただきたいと思います」

政府はこの夏、7年ぶりに全国的に節電を要請していますが、萩生田経産相は熱中症の時期と重なるため、無理のない範囲で節電を呼びかけるよう求めました。

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“節電の夏”となる中、梅雨の時期から注意が必要な熱中症。長引くコロナ禍では、より警戒すべきだというのです。

兵庫医科大学 服部益治特別招聘教授
「自粛生活で、運動不足で、体の中の筋肉が細くなっています。過去では予想できないくらい、熱中症になりやすい体になってしまったっていうことです」

筋肉量が多いほど、体内に水分を保つことができ、脱水症状になりにくいといいますが、運動不足によって筋肉量が減少、熱中症リスクが高まっているというのです。

家でできる対策については――

兵庫医科大学 服部益治特別招聘教授
「足の筋肉をしっかりしておくというのがすごく大事なので、座ったり立ち上がったり、スクワット運動を毎日やってください」

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例年より、注意が必要な熱中症対策。ただ、街の人からは――

「まだ(エアコン)使ってないですね。電気代も高いですからね」

かさむ電気代が気になる所。そこで、ホームセンター・DCMホーマック八王子みなみ野店では――

DCM 佐藤義一さん
「エアコンの室外機に簡単にとりつけて、冷房効率を上げて節電するという商品になっています」

直射日光で室外機が熱くなると、運転効率が下がり、電力を多く消費するため、日よけパネル「ひさし付エアコンガード」の問い合わせが増えているといいます。

窓にシートを貼り、熱気を遮断することで、エアコン効率をアップさせるという節電商品「目隠し遮熱シート」も売られていました。

すだれを買った男性は――

すだれを購入
「日差しを遮るから、暑さ対策の1つですよね」

“暑い街”埼玉県熊谷市では、過去5年間、熱中症の疑いで救急搬送された人のうち、約72%の人がエアコンを使用していませんでした。そこで、熊谷市は――

熊谷市環境部 環境政策課 本堂彰課長
「省エネのサブスクのエアコンになります」

そこで、熊谷市は、65歳以上の高齢者がいる世帯などを対象に、最新の「省エネエアコン」を定額で利用できる事業を始めました。(現時点での申し込みは終了)通常、買うと25万円以上する6畳のエアコンですが、月額1800円で利用が可能になるといいます。(電気代は別)


熊谷市環境部 環境政策課 本堂彰課長
「電気代が高くて、エアコンがあっても使わないって方もいらっしゃる。そういった方も気軽に、こちらを使っていただければいいなって 」

節電と熱中症対策が、重要な夏となりそうです。