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JR函館線事故「部品の一部が破断」国交省

2013年7月24日 17:26
JR函館線事故「部品の一部が破断」国交省

 北海道八雲町のJR函館線で、特急列車のエンジン付近から出火した事故で、国土交通省の運輸安全委員会は24日、燃料の噴射を調整する部品の一部が折れていたことを明らかにした。

 この事故は6日、JR函館線で走行中の特急のエンジン付近から火が出て、乗客200人が避難したもの。この事故について、運輸安全委員会は24日、燃料の噴射ポンプから出す燃料の量を調整する「スライディングブロック」という部品が折れていたことを明らかにした。

 スライディングブロックが破損すると、燃料が過剰に供給されてエンジンの回転数が上がり、ピストンなどをつなぐ連接棒に負荷がかかる場合があるが、この連接棒も破損して落ちていたという。またエンジン部分には穴が開き、潤滑油が外に漏れていたが、この連接棒が落ちた際に穴が開いた可能性もあるという。

 折れていたスライディングブロックは4月に交換したばかりだったということで、運輸安全委員会は原因を詳しく調べる方針。