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析出によるショートか B787緊急着陸

2014年8月4日 21:06
析出によるショートか B787緊急着陸

 去年1月、全日空のボーイング787から煙が出て、香川・高松空港に緊急着陸したトラブルで、煙が発生したバッテリーで「析出」という現象が発生し、その結果、ショートした可能性があることが分かった。

 このトラブルをめぐっては、国土交通省の運輸安全委員会の調査で、バッテリー内部のリチウムイオン電池が黒く炭化しているのが確認されていた。関係者によると、その後の調査で、バッテリーに充電する際、リチウムイオンが金属に変化して蓄積される、析出という現象が起きた可能性があることが分かったという。運輸安全委員会はこの析出によって絶縁体に異常が発生したため、バッテリーの内部でショートし、その後、熱暴走が起きて煙が出たとみている。

 運輸安全委員会は、こうした調査内容を報告書の原案としてまとめた上で、現在、機体の製造元のボーイング社などに照会をしており、その回答を踏まえて、秋にも最終的な報告書をまとめる方針。

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