奈良 秋の伝統行事「鹿の角きり」に歓声
古都・奈良の秋を彩る鹿の角きりが奈良公園で行われ、大勢の観光客が歓声を上げていた。
鹿の角きりは奈良公園の鹿園で開かれる伝統行事で、毎年、夏までに生えそろう雄鹿の角が、仲間や観光客を傷つけないようにと、江戸時代に始まったと伝えられている。
会場では、鉢巻きにはっぴ姿の勢子(せこ)たちが、「十字」と呼ばれる道具を鹿の角に投げつけ取り押さえようとするが、興奮した鹿は逃げ回りなかなか捕まえることができない。なんとか鹿を取り押さえ、神官が角を切り落とすと、詰めかけた大勢の観光客からは、大きな歓声が上がっていた。
鹿の角切りは13日まで予定されている。