“1票の格差”判決 「違憲状態だった」
去年7月の参議院選挙の「1票の格差」について、最高裁は26日、「憲法違反の状態だった」とする判断を示した。
去年7月の参院選では、最大4.77倍の「1票の格差」が生じ、2つの弁護士グループが選挙の無効を求めていた。26日の判決で、最高裁は「格差は著しい不平等状態にあった」として、「憲法違反の状態だった」との判断を示した。
一方、選挙制度の見直しが必要だと指摘した前回の最高裁判決から選挙まで約9か月しかなかったことなどから、「選挙までに制度の見直しがされなかったことが違憲とまではいえない」として、選挙無効の訴えは退けた。
ただ、15人の裁判官のうち、4人の裁判官は「国会は見直しの真摯(しんし)な取り組みをしていない」などとして、選挙を違憲とする反対意見を述べた。